たとえば避難と非難とか

into-the-sky2009-06-07


5月10日(日曜日)
 昨日より空気が濁っているが、風も適度、気温も適度、湿度も適度の、気持ちの良い天候。
 朝食後は、「刑事コロンボ」。ちょっと変わった構成、というか演出になっていて、面白かった。いつものより増して、「やっぱりな」という終盤。ネタバレになるので、具体的には一切書かない。その後は、読書。BGMもなし。ソファで読んだりMacintoshの前で読んだりベッドに寝転がって読んだり。ある有名な建築家にまつわるノンフィクション。
 昼前には、親からのリクエストで、南大沢へ。まずはいつもの園芸ショップへ。またカゴ一杯の花を買っていた。その後Francfrancへ。2年前くらいから買おうかと迷っていた物を購入。買うかどうかをもの凄く迷う物と、衝動的にすぐに買うことを決める物との落差が激しい。20万円以上する物を即決する場合もあれば、5000円程度の物に何年もかける場合も。買った後の実利性を想像してのことかと思えば、思い切り実利的な衣服は買わないことも多いから、自分でもよく解っていない。分析もしていないけれど。
 帰り道は、たこ焼きを二粒たべて昼食。紀ノ国屋グループのスーパーマーケットで買ったものだから、それだけで美味しい気がする。
 帰宅して、午前中と同じスタイルで、読書のつづき。夕食後は映画を1本観た。就寝前には、観葉植物の手入れや育て方が書かれているようなwebサイトをいくつか閲覧した。コンスタントに毎月8日以上休みがあったら、僕の性格的に、間違いなくハマるだろうと思う。まあしかし、実際にはその前にやりたいことが列を作って並んでいるから、当面はやらないだろう。いわゆる老後になるか。
 夕方は、今年初めてのクーラー。暑い日中は強い陽射しがあって、開き直りの心境で我慢できるが、夕方は昼間の暑さだけが残ることになって、それに慣れていないこの時期は、我慢できない。


5月11日(月曜日)
 生温い朝。窓を開けても、朝らしい空気と感じない。湿度も高いみたいだ。空も濁っていて、晴れだか曇りだか、よく解らない。嫌な季節が近づいている。
 上は、「なまぬるい」と書いたつもり。「生暖かい」とは少しニュアンスが違う。どちらも「なまあたたかい」とは読める。これが日本語の、とりわけ漢字の難しいところか。「暑い」と「熱い」も、使い方としての意味はあまり違わないけれど、やはりこちらもニュアンスは違う。天候に関しては、「暑い」の方が適切かもしれないけれど、度を超えた「あつさ」の場合、「熱い」と書いたほうが、似合っているだろう。そもそも「熱帯」と書くわけだし。
「例え」と「喩え」も、同じ。「譬え」とも書く。どれも同じ意味として使われる。僕は、物事を対象としている場合「例え」、表現を対象としている場合は「喩え」、叙情的な想いを記す場合は「譬え」と使い分けている。ちなみにこれは独自のルールであって、漢字に対する個人的なイメージによるもの。
 どちらでも構わない漢字だったらまだ良いが、「避難」と「非難」になると、この違いは危険なゾーンに入る。「非常口」と書くから「非難口」と書かれていても、意味は通じなくはない。しかし、この言葉を使った文にすると、例えば、「嫌な人間を非難する」「嫌な人間から避難する」というように、助詞が変わるだけで、意味が大きく換わってしまう。さて、上のルールでいえば、直前の「例えば、」は、適切だろうか。もう、他人には、解らないだろう。いずれにしても、海外の国の方が日本の漢字を勉強するとき、その難しさをどう克服しているのか、興味深い。
 さて、17日間続いた連休期間も終わり、今日から普通の5月。結局、この期間に出勤したのは、わずか4回だけ。日記を書いたり、いろいろと考え事をしていたから、アウトプットはしていたわけだけれど、考えていることが、すぐに言葉にならない。両親との少々の会話くらいで、口数が少なかったからだ。まあ、明日には慣れるだろう。そうすると、やや多言になるか。



5月12日(火曜日)
 朝から暖かくて19℃。緑はだいぶ陽に焼けてきていて、日増しに濃い色になってきている。家からもっとも近い木々は、すべて桜なので、剪定されていない。年次、膨張して体積を増している。しかも、街路の両脇にあるので、部分的に木々の中を車が進むような感じ。この街路を北から南へと向かうと、桜の木の手前から弱い上り坂になって、ちょうど桜の木々のあたりでちょっとした峠になって、それを越えると弱い下り坂になって左にカーブしているから、北側のやや離れた場所から見ると、街路が森の中に吸い込まれるように感じる。
 定常的な仕事を終えた後は、その仕事に関わるスタッフ10数名と会合。二次会は7名、三次会は3名。店を出たのは深夜2時過ぎ。高速で走るタクシーの窓からの空気が、乾燥していて気持ちが良い。
 観葉植物のエバーフレッシュについていた葉ダニは、駆除剤の効果で見事に一掃されたけれど、コナカイガラムシは相変わらず。気がつくと枝に付いている、というふうに、移動しているような様子もなく、その場で湧き出るように見える。とりあえずは、観察しやすい場所に移して、見つける度に退治。その鉢から生えて来た綺麗な雑草(名前を知らない)も、綺麗に健気。鉢を買って移してあげる予定。
 アジサイの葉を小さくしたような形の葉に、触ると細かく小さな毛が生えている感覚がある。花を咲かせそうな雰囲気もあって、ささやかな楽しみである。


5月13日(水曜日)
 朝から色が濃い青空が広がっていて、日陰の色温度が高い。声だけで姿が見えなかった野鳥も、今年の環境に慣れたのか、少しだけ姿を現すようになった。木も葉も生い茂り、すぐに隠れる所が増えたからだろうなと想像。朝の気温は、ほぼ20℃。
 日本付近を覆う高気圧の中心が、日本からは西の太平洋にあって、気圧配置は、真夏のようになっている。風の噴射口が南にある、ということと同じであって、その分、暖かい風が入ってくる。この気圧配置が長続きして、強い陽射しによって一段と空気が暖まると、真夏のような天候になる。早くも、夏の練習が始まったようだ。この調子で進むと、今年の夏は、少し早く訪れるのだろうか。
 先日Franc francで購入した、アロマミストを使っている。アロマオイルを水に数摘たらして、その水を超音波の振動で変わった細かな霧によって、香りが部屋全体に広がる、というもの。今まで、単純な芳香剤やお香、オイルをロウソクで発散させるものなどを使ってきたが、そのどれよりも、簡単で使いやすい。加熱して暖めるわけでもないので、電源を入れた途端に霧が出てくる。短時間で、家の中の香りを変えたい、というときに、威力を発揮している。香りが違うアロマオイルをいくつか併せて買ってきたので、いろいろと試しているところ。そのなかで、都内のあるホテルで使っているボディオイルに近い香りのものがあって、それがメイン。何というタイトルのオイルかは、知らない。
 ちなみに、体につける香水も、引き続き6種類のものを代わる代わるつけたり、それらを少しずつ一緒につけたりして、毎日違う香りを楽しんでいる。比較的頻繁にどんな香水を使っているかを訪ねられるけれど、答えようがない。しかも、その香水たちのブランド名や名前も、やはり知らないし。結構、有名なメーカーの製品らしいが。
 今夜は、職場にいる若い人達と会合。11時過ぎに帰宅。