480OK1080NG

into-the-sky2009-05-01


4月16日(木曜日)
 すでに空気は白濁している。気温は、昨日より少しだけ低い。桜の木々には、先週まで花をつけていた面影がない。面積を広げた明るい葉が、生い茂っている。すぐ近くの木からは、ウグイスの声が聞こえる。
 出勤して、今日もやはり、所信表明の日。大切だし意味があると感じるから、そうしている、という部分も確かにあるけれど、それよりかは、なるべく初めのうちに、まとめて所信を伝えておいたほうがラクだし合理的だと考えている、というほうが近い。しかも、相手にとってどうか、ということよりも、自分にとって、ということ。自分勝手に言いたいことを言っているだけ? そう、確かに、その通りかもしれない。
 昨日のテレビの話で、今日新たに、どのテレビからも映像が出ない、という報告を受けた。480の出力設定にしているにも関わらずである。確認してみたら、指摘の通り、テレビがブルーレイプレーヤからの信号を受けていないことが解った。いろいろと試しているうちに、4台すべてのテレビモニターから映像が出てきた。原因を推測して試してみたら、4台のテレビモニターすべての電源を入れてから映像を再生しないと信号が通らない、ということが判明。推測通りだったわけである。
 従来のアナログコンポジットの信号では、同じ信号を分岐する場合、VDAという信号を分配して増幅するという、単純な装置でそれを行っていたのだが、デジタルの信号になると、その機器は、PCで使用するルーターと同じ装置になる。つまり、そのルーターが信号を出す際、受信側の機器と交信するので、その電源が入っていないと、正常に信号を出力しない、ということらしい。併せて、1対1の、テレビマルチリモコンが、電源OFFの操作だけ、他の数台のテレビに効くことも解った。電源を入れたりチャンネルを操作したり、という機能は、テレビ固有のリモコンでないと駄目なのだが、電源をOFFだけは、1つのリモコンで、数台の操作ができる、というもの。このことにも、多少、振り回された。電源をおとすという、もっとも安全側の操作だけは、手段を選ばずにできるようにした、ということか。ノウハウの蓄積を実感する、今日この頃、である。



4月17日(金曜日)
 日中に向けて気温が少々上がったけれど、正午過ぎには下降に転じ、夕方4時以降は、10℃を少し超えるくらい。やや久しぶりの寒さ。
 昨夜は、退勤時間が遅くなったので、職場からタクシーで帰宅。室内の様子から、以前にも一度乗ったことがあるタクシーだと解った。途中、自宅近くのコンビニに寄ってもらい買い物を済ませた。再び乗ってからすぐに、運転手の方が、何か言って、急ブレーキがかかった。「はい?」と聞き返したら、「あれ、タヌキですよね」と言われたので見たら、やっぱりタヌキだった。しかも、15秒くらい、道路の真ん中で何かを口にくわえてモソモソしていた。カワイイ。カワイイけれど、タヌキ自身のためにも、もう少し緊張感をもってもらいたいものである。比較的頻繁に見るから、自宅の近くの森などに、随分と生息しているようだ。
 今日は、職場の若い人がお休みだったので、僕がピンチヒッターように機材室の担当になった。10数年前の就任当時は、研修的な意味があって1年間担当していたので、久しぶり。その頃、発展途上にあった機材室は、今と比較して半分以下の機材しかなかった。同時に使用頻度も高くなかったので、台帳管理が必要ないという状況。けれど、今後の機材増加などが予見できたので、台帳を使いやすいものに作り替えた。その数年後には、同じ機材が40台あっても、借用まわしが効かない時代になった。特に自慢ではなく、当時の誰もが予見できただろう。他にやろうという人が居なかったので、僕がそうした、というだけの話である。
 その仕事の合間をぬって、1年前に購入したSONYVAIOのバージョンアップ作業。今までネットに繋げていなかったため、1年分のダウンロードとインストール。自動診断し、「これらを新しくせよ」という指示通りに進めて、再起動。すると、「今のバージョンだと、これらも新しくせよ」という指示がでた。再びダウンロードして再起動。するとまた、「じゃあ、今度は、これをしなさい」という指示。アプリケーションのバージョンアップだけで、4回再起動した。これで終わりかと思ったら、「次はビスタOSとMSオフィスのバージョンアップもせよ」という指示が出たので、仰せの通りにした。結局、すべてが終わったのは、開始して7時間後。



4月18日(土曜日)
 静かで柔らかな朝。春らしい強い陽射しは、薄い雲でかなりマイルドになっている。陰影の弱い新しい緑は、水彩絵の具で描かれたように、互いに、混じり合っている。休日の土曜日。
 午前中にイギリスの映画を1本、夕方から1本、夕食後に1本を観た。こちらはアメリカの作品。そして、就寝前にも邦画を途中まで観た。あらすじを知っていたわけでもないし、出演者に興味があったわけでもない。電子番組表を見ていて、その映画のタイトルが気になって、予約録画していたもの。最初の20分くらいは、やや斜め見をしていたけれど、そのうち、真剣に見始めた。ストーリより、見せ方、というか作り方が面白いと思った。良い意味で、日本の映画らしさがでていた。レビュを書くつもりはないので、例によってタイトルは載せず。最後のスタッフロールを見ていたら、僕の職場のグループ内の他の職場の名前が出てきた。製作に携わっていたらしい。知らなかった。
 映画を観た後は、散歩に。土筆だけでなく、今年は、植物の当たり年のように観察される。この時期の花も、この時期の雑草も、例年よりボリュームが増しているし、新緑も葉も、かなり密度が高いようだ。もちろん、何ら根拠はない。そういうに僕は見える、ということ。いずれにしても、いろいろな植物が目立って見えるし、デジカメを向けても面白い季節。今日は、歩いて5分程の所にある武道館の裏側にも足を運んだ。今の場所に住み始めて8年くらいが経つと思うが、初めての場所。周囲の半分を木々で覆われているから見晴らしが良いわけではないけれど、人通りもほとんどないし、ベンチもあって芝生もあって、独りでのんびりと読書をしたりするのには最適な場所。 自宅の周囲にはそのような環境ばかりがある割には、実際にそういうふうにしたことは一度もない。どういうメカニズムによるものか、と一瞬考えたが・・・。
 まあ、人生、何かがいつでもできるとなると、実際にはやらないことが大半なわけである(大げさ)。他の動物にはない、人間らしい道理かもしれない。途中買い物をして、2時間後に帰宅。



4月19日(日曜日)
 起きた時の気温は、10.6℃。都心部との温度差は4℃くらいはあるようだ。昨日より随分と積極的な陽射しで、日中はかなり暖かい。
 朝食後は、日曜日朝恒例の「刑事コロンボ」。その後はブルーレイのハードドライブからディスクにダビングの作業。コピーワンスだから、移動というほうが正しい。今日だけでおよそ90GBのデータを移した。ちなみに昨年の8月から観た映画は、約270本くらいか。実際はもう少し多いかも。今年の8月には、CSデジタルを一旦解約予定なので、それまでは今のペースで続いくだろう。映画鑑賞マニアでも、映画を撮りためていく趣味もないので。読書しまくりや書きまくりと同様の道理のようだ。自分でも深い分析はせず。
 久しぶりにiTunesでジャズを聞きながら掃除。その後は映画を観て、図書館へ。夕方だったこともあって、空いていた。専門書を4冊借りて帰宅。先週、洗車されたばかりの車は、既に汚い。テレビでは、初日にしか報道しないけれど、やはり黄砂は来続けている。夕食後も再び映画。
 昨年の終わりくらいから、制作費が切り詰められ大変だ、という話を頻繁に聞くようになった。今までは、他人事のように「大変らしいよ」というふうに伝聞的な言い方だったものが、もはや、そういう状態ではない。つまり、以前は、「会社の景気は良くないけれど言うほどではない」や「思われているほど大変ではない」という言葉の比喩だったわけだが、もはや、「大変です」と直接的な主張になった、ということ。テレビ局から、非常に解りやすい制作費減と、一層のコストダウンを命じられているようだ。まさに、昨年からの不況は、テレビ業界にとっては大打撃なようである。この4月期の番組改編は、それを明確に象徴したもの。収録ものよりは制作費がかからない生放送、しかも長時間のリハーサルが必要ない、VTRが多めの情報系の番組が、さらにコストダウンになる。そもそも、情報番組の大半が、取材相手先の宣伝的な内容になっているから、一層、都合が良いわけである。まあ、あえて深く考えていないが、仕方ないな、と思うくらい。今の状況は必然であって、善し悪しでもないし・・・。