不自然な進化

into-the-sky2009-04-20


4月4日
 朝から7℃もあって、寒さを感じない。今日も、野鳥を気にしながらの出勤。珍しく、木の上の方で声をだしている鳥を見つけたけれど、逆行で見づらいし小さくて一段と見づらい。見づらいからこそ、今まで生き延びて来たのだ、とは思うけれど。
 少なくとも、人間よりも動物の方が、常に環境に最適化している。だからこそ、常に生きのびる能力に長けていて、無理をしていない。知恵を持ち、脳が発達した人間だけが、動物的な「生」というものに不器用になり、無理をして生きている、ように見える。そもそも、長く生きようとする本能に対して、体が対応していない。このままの状態が続き、相対的に体が不器用になっていくと、そのうち、子孫を残そうという本能も、さらに退化していくだろう。他の動物と比べて圧倒的優位だ、と認識している人間こそが、もしからしたら、一番劣勢で不自然な進化をしてきたのかも知れない。これは、警鐘でも諦めでもなく、単純な現実認識である。
 今日は、職場に来る新しい若い人達に対して、僕が所信表明をする日の1回目。ただし、どちらかというと、所信表明というよりかは、自分が考えていることを好き勝手に言う日、というほうが、ニュアンス的には近いだろう。ちなみに、こうしてはっきりと冒頭に所信を述べるのは、4年前から始めたこと。最初に明言するほうが効果的だと感じているからだ。最初だからこそ、完全には理解できないとは推測されるけれど、それも認識したうえで、あえてそうしている部分もある。理解できないならできないなりの解釈がある筈だし、解るような最小公約数的な内容では、所信を語る意味すらないだろう、と思ってのこと。つまりは、「子供じゃないんだから」である。
 昼過ぎに一段落。細かい仕事をいくつかこなして、夕方過ぎに帰宅。夕食後は、久しぶりに映画を観た。12時前に就寝。



4月5日
 朝の暖かさの上に、そのまま日中の気温がのっているようなものか。午前中に窓を開けていても、寒さは感じない程度の暖かさ。桜は八部咲きになっている、日曜日。
 町内会では、今日、隣の見晴らしの良い公園で花見パーティをするようだ。しかし僕は参加せず、両親が参加。独立二世帯住宅だから、本当は僕も参加するべきなのかもしれないが、町内会費を払わなくても良いという許可を町内会からいただいているので、僕には会費を使う権利がない。だから、むしろ、参加する資格がないのだ、と、都合良く考えているわけである。というわけで、窓の外に見える宴と楽しそうな声々を、たまに聞きながら、家の掃除をしたり洗濯をしたり。例の、生き返った小さな観葉植物は、葉の数が簡単には数えられないほど、増殖した。まるでシムシティの最高速並みに膨らんだから、使用した栄養剤のCMに使えるだろう。
 シムシティといえば、Macintoshを購入した時に併せて最新のバージョンを手に入れたけれど、ここ2年以上も、1回もやっていない。買った後、4日間くらいはほとんど寝ずにゲームをして、その惰性で何となく1週間くらいは続けるけれど、それを過ぎたら、まったくゲームをしない、というのが、僕のだいたいのパターン。恋愛以外は、熱しやすく冷めやすい質(たち)のようだ。そしてもの凄く極端なことも、デフォルトの志向といえる。仕事に関わることには、特に短気だし、まるで瞬間湯沸かし器のようだ(死語か)。いったい、何の話をしているのだろうか。
 夕方には、3週間ぶりの図書館へ。専門書を4冊、随筆を2冊の計6冊を借りた。行く頻度が低くなったこともあって、見る度に、置いてある本の場所が変わる。全体として、蔵書が増えつつあるようだ。遅い時間だったので、カフェには寄らず。同行した母親が、桜が見たいと言うので、少し遠回りして、桜の木がありそうな所を想像しながら、車を走らせた。特に探すこともなく、簡単に沢山のほぼ満開の桜を見て、帰宅。夜は外食をして、帰宅後はやはり、映画鑑賞。



4月6日(月曜日)
 朝の気温は、7.2℃。そして、ほぼ快晴。芝生は、急速に緑色になってきた。寒くもないし熱くもない。余計なことに神経を使わなくて済む、年間で一番気持ちの良い季節の到来。これだけ天候が良いと、つい無用なことをして体調を崩しがちだから、自制する必要があるだろう。
 こうして、日記自体は毎日書いているけれど、投稿するのは、ずっと先になる。6日間程度に縮まった、書いた日と投稿日の差は、再び半月弱程度に広がるだろうな、と想像。今日の内容が投稿されるのは、4月の中旬以降になる筈。昨年の4月からは、平均するとおよそ870字を毎日書くことにした。計算では、1年間で約30万字以上になる。単行本にすると、2冊と少しにはなるのだろうか。よく続いたものだな、と思う。書かない方がはるかにラクなことは、言うまでもない。読んでもらうためでも、書く訓練をするためでもなく、こうして駄文を毎日書き続けるのは、どうかしているのかも知れないと考えたり・・・。
 ミクシー以外で、他人のいわゆるブログを読むことは、年間に2回、あるかどうか、というところ。基本的に、面識がない、あるいは知らない人の文章には、興味がない。ミクシーは、ほとんどが知人なので、読んでいる、というだけのこと。しかし、そうした周囲の人達も含めて、全体的に投稿する頻度は文字数は減る傾向にあるようだ。べつに書かなくてよい。一時期、盛り上がるようにして書いていた人が書かなくなる、これは、ごく必然的なことだろう。インターネットやブログというツールができる前から書いていた人と、若干のいわゆる新参者が書き続けるくらいで、大半の人は書かなくなる傾向にある。いずれにしても、不自然は状況は長続きしないわけである。
 出勤して、若干の雑務をこなし、明日からの宿泊での仕事に対する準備。夕方は、職場の定期検診。クスグられることに弱い僕は、心電図の検査が苦手。正常な結果がでているようには、とても思えない。採血も、痛いことではなく、血を見ることができないので、非常に憂鬱である。夜は、若い人達との会合。11時前に帰宅。