もう流れなくなった

into-the-sky2009-04-12



3月26日
 木曜日。朝の気温は、3.3℃。埼玉に明確な晴れとの境界線が見えている。東京側は低く厚い雲に覆われていて、小雪がちらついている。暖かさに慣れた体には、寒さが厳しい、木曜日。空気の透明度は、もの凄く高い。
 来年の3月初めに完成させる、職場のあるプロジェクトについて、少しずつ、準備を再スタート。まずは、各方面へ根回し。具体的には、4月の2週目くらいから、動き始める予定。金額は少しコンパクトにまとめて、2.5億円に決定した。それに関係して、来年2月から3月にかけてのスケジュールや、具体的な作戦を思案中。平成21年度は、このプロジェクトが仕事の意識的な中心になり、長期間に渡る、そして大きい懸案事項になる。
 大きな野球大会が終わったと思ったら、今度は随分と小さな野球大会が、職場のテレビに流れている。野球ほど、「他の、あるいは大勢が見るから、自分も見る」というスポーツも、珍しいのではないのだろうか。サッカーも一時期は、物珍しさで盛り上がったように見えるけれど、野球ほどバイタリティに飛んでいないし、勝つ可能性も高くはない。スポーツにおける人気度、というか、テレビの視聴率とは、すなわち、勝つ可能性が大きく左右する。しかし、これは当然だし、善し悪しでもない。春になるとアリが地上に出てくるくらい、極めて自然な摂理なのだろう。断っておくが、これは皮肉でもないし揶揄でもない。
 夕方の職場には、僕の前職のスタッフT氏が、来訪。1時間ほど、話をしたり手続きをしたり。T氏の話は、今後も、T氏が所属するある会社と、僕のいる組織との、一段と強い繋がりというか、その方向性を示唆する意見だった。組織として、どの程度協力できるか、というのは、ある意味、未知数ともいえる部分ではあるけれど、一個人の意見としては、可能な限り、関係を密にして、協力していきたい、と思うしだい。
 明日以降、4月末の大型連休までは、仕事のペースをあげる必要がある。そういった意味では、年間で最も重要な時期ともいえる。傍から見ると、忙しい時期、といえるだろうか。夜9時過ぎに帰宅。最近、映画を見る時間があまりない。



3月27日
 昨日よりさらに冷え込み、今朝の気温は、1.2℃。久しぶりに硬くやや真剣な寒さ。日中の気温も、10℃を少し超える程度。ここ数日、季節が1ヶ月は戻っているような気がする。家の前の桜も、やはりここ数日、ほとんど変化がない。寝ぼけて花をつけているものもあるが、大半は、硬く小ささなつぼみ。来週の後半には、本格的に咲き出すのだろうか。
 出勤して、いろいろと雑務。職場の方々で、少しずつ小さな音が発生して、全体としてザワついているようなイメージ。昼過ぎは、来年度に向けた会議。2時間ほど。お互いが話しやすいチームになると、当然のことながらそれぞれが沢山の発言をするようになるので、打合せの時間は延びる傾向にある。時間の長短によって、結果が変わることはほどんどないし、もちろん、長いことが直接無駄に繋がることでもない。後でも決められる、今でなくとも当座問題ない、ということが、あらかじめ、集中して議論される、ということになるのだろう。そういうふうな見方をすれば、集約されて、むしろ効率的だ、という解釈もできる。
 夕方はメールのリプライをしたり、書類の整理をしたり。来週は、体を束縛される仕事がほとんどなので、いろいろな作業を前倒しして、執行。こうしておくと、ブラインドモードにならなくて済む。
 夜は、職場のスタッフ全員で、歓送迎会。不参加者が1人もいないという会合は、もの凄く久しぶり、というよりか、過去に記憶がない。ただ、個人的には、他に用事があって来られない人や、ポリシーとして参加しない人がいる、という状況の方が、幾分自然だと考えるが。
 夕方6時過ぎに職場を閉めて、全員で東京湾の方面へ移動。いわゆる屋形船を貸し切ってのイベント。予定の時間よりも早く全員が集まり、早めに出航した。話もするし食事もするし外も見る、という忙しい会合。こういう主旨のイベントには不向きなような気がした。僕はどちらかというと、こういう場では静かにワインでも飲みながら、ゆっくり外を眺めていたいと思う。・・・と書くと少しクールな印象があるけれど、要するに、これ、安い費用ではないのでもったいない、と思う気持ちが先行する、ということ。
 今回は、1人のアシスタントの方が退職し、新たに1人が採用。スタッフは、1人が他のセクションへの異動となった。一時期に比べると、いわゆるローテーションが減っているし、出入りの人数が減っている。これに関しては、特に、意見はない。



3月28日
 昨日よりは暖かい朝。晴れに近い曇り。桜の状況は、昨日とまったく変わりないように見える。1/8程度に花をつけている木もあるけれど、ほとんどの木は枝だけが見える。こうして、桜のことを頻繁に書くと、桜好きのように見えるかも知れないが、単純に、Macintoshの横にある窓から、桜の木が見えるから、というもの。休日の土曜日。
 昨夜は、晴海の辺りから浅草に向かい、その後はお台場で停泊。3時間くらいの乗船。屋形船と聞くと、古くて狭い印象だったが、船上で走れるくらいの広さだし、今風で綺麗なトイレの前には自動ドアがある、という、非常に近代的な造りだった。費用は、1人1万円。お酒は飲み放題、食事は、揚げたての天ぷらが美味しかった。ビンゴは4人目に当てて、賞品をいただいた。こうして俗っぽいことを書いて記録しておこう。10時前に下船して、半数弱の人で2次会。2時間くらい。夜中の1時過ぎに帰宅。
 高速道路の割引き料金が話題になっている。渋滞の模様や家族連れのインタビューを見ると、競って高速道路料金を払いに行っているように見えて、微笑ましい。きっと、マスコミの誇張表現が、さらにそれを助長しているのだろう。帰省の渋滞ほどでもないのだから、実際には、ごく一部の人達が利用しただけの筈。

 およそ37年前からテーマ曲「北風吹」を使用してきた、NHK東京第二放送の、「ラジオ 中国語講座入門編・応用編」の放送が終了となった。今後は、昨年の4月から開始された「毎日中国語」という語学講座に集約される。
「北風吹(北風吹いて)」は、ここでも何度か書いてきたとおり、好きな音楽の1つ。元々は、中国河北省の民謡であったものを、バレエ(中国京劇)「白毛女(白髪の娘)」の中の1曲として使ったもの。原曲は、歌唱がある歌詞つきのものを、NHKが楽曲のみの構成に編曲し、オリジナルのNHK音源を作ったのだ。途中、アレンジを替えることなく、およそ37年も続けて使用されてきた曲は、他にない。もう今後、この版の曲を聴くことはないだろう。「テレビ中国語講座」でも使用されていた時期に録音した、音質の良いものがあって、それを繰り返し聴いているので、残念には思わないけれど、長く使用されてきた曲だけあって、やはり「大きな終わり」とは感じる。