テレビ的でないテレビ的時間

into-the-sky2009-03-21


3月8日
 日曜日。陽射しが少ない割には、暖かい朝。そのかわり、日中はあまり気温が上がらず、肌寒い。
 朝食後は、やはり映画鑑賞。2編のシリーズものの1編目。恐らくアメリカとフランスの合作だと思う。見始めてから5分くらいまでは、画質が良いこともあって最近の作品だと思っていたが、カメラワークやストーリーの荒削りさ、のようなものが目立ってきたので、リモコンの作品詳細のボタンを押して見たら、38年前に製作されたものだった。まあ、何となく淡々と見られる映画だった。
 掃除と洗濯は昨日済ませたので、映画を観た後は、Macintoshに向かって、iPhoto09の顔認識や撮影場所機能(正式名解らず)をいろいろと試していた。前にも書いたけれど、顔認識は、非常に賢い。Macが首を傾げながらも、「この人は違います?」とか「この人もそうでしょ?」みたいに聞いていくるから、健気に感じるし、やる気ももの凄く伝わってくるのだ。しかし、僕は、友達も極めて少ないし、その人の顔写真なんて言ったら、皆無に等しい。加えて、結婚もしていないし子供も居ないので、家族ぐるみでのそのような写真もないから、機能はほとんど生かせないわけである。まあ、宜しい。
 午後は、職場の中のある部屋で、ある大御所2人が出演する番組のロケがあった。今日の内容を投稿する頃には、放送を終えているので珍しく具体的に書くが、TBSのかつての音楽番組といえばこの2人、というある男女の対談番組である。どのような経緯で、僕が居る職場でのロケになったのかは知らない。結局、あまり具体的に書いてないかもしれない。
 ということで、休日だったけれど、そのロケに顔を出すために、昼過ぎに家を出て職場へと向かった。この話を知り、ぜひ見たい、という母も同行。撮影の内容が解ると、おのずと大体の規模も解るので、車3台くらいかな、と予想していたら、職場の前には、少なくともバンが4台、マイクロが1台、ショートボディの観光バスが1台、と随分と大掛かりだった。当たり前のようだけれど、この世界、車の台数で撮影の規模が、どんな車がいるかでドラマなのか映画なのか、が解る。
 僕は、以前の職場で何度も一緒に仕事をしたり顔を合わせていた2人なので、久しぶりの再会となった。1時間ほど収録テープが回り、終了。実際に放送されるのは、長くても収録時間の1/3弱だろう。夕方4時過ぎに帰宅。



3月9日
 暖かい朝。冷え込みはまったくない。日中は、ずっと曇り。朝の予報通り、夜には雨が降り出した。
 昨日、対談をしていた女性が司会をするトーク番組は、実は以前、僕も携わっていたもの。その番組は今でも続いている。昨日の対談でもその話題が出てきて、10数年前のその頃を思い出しながら、懐かしく話を聞いていた。当時、その番組に初めてついた時は、少し驚いた。それまでの予想に反して、収録内容のいっさいを編集をしない、という製作手法だったからだ。
 いわゆるトーク番組というと、大抵は、放送時間の2倍から3倍以上は、テープを回す。沢山の収録内容の中から、より面白いもの、番組の主旨に合うものを、抽出するためだ。番組によっては、用意した収録テープがなくなる、という理由で、収録を切り上げることが何度もあったほどだ。話の内容は、ノンフィクションだけれど、番組としては、いわばフィクションとなる。もちろん、これが単純に悪いとは思わない。ある部分では、テレビの宿命ともいえる。
 しかし、その番組は、30年以上も前から、編集をしない完パケ収録が続いている。これは、女性司会者本人の意向が繁栄されている。理由は、本人の口からも聞いたことがあるし、間々、番組中でも話されることだが、ここでは書かない。ただ、もの凄く当たり前な理由である。この当たり前さが、テレビ番組には極めて少ない。当たり前でいることが謙虚なのか、そうであるべきなのか、これもやはり単純には語られるべきではない。けれどもしかし、その当たり前は意識する必要があるし、番組作りのベースには欠かせない要素である筈だ。
 テレビのあるべき姿やその普遍性といったものに対して、特定の拘りのようなものは、僕にはない。しかし、今の地上波の番組は嫌いなので、ほとんど見ない。嫌だったら見なければ良い。強制加入でも有料放送でもないのだから、嫌であるならば、見なければ良い、という話だ。ただ、視聴者の大半が、そのような製作手法を知っている現在では、むしろ、その当たり前さを追求したほうが、結果的に視聴率がとれるとは考えるているが、いかがだろうか。
雑務を数多くこなす日。夜9時頃に帰宅。



3月10日
 暖かい朝。風が強く、空気が乾燥していないわりには、その透明度は高い。所々に雪があり、一層輪郭を際立たせている山々の稜線も、はっきりと見えた。日中は、さらに暖かくなった。15℃以上にはなっているだろう。もの凄い量の花粉が飛んでいるらしく、花粉症でない僕も、クシャミが沢山でてきた。目のかゆみはない。
 11時からは、やや多人数に対しての仕事。その後は、職場にいる若い人と話。いろいろと相談を持ちかけられたため。もう1人、若い人に対応し、その後は、スタッフ数名と、ある有名タレントにコメントをもらうために、四谷にある芸能プロダクションへ。4月のあるイベントで流すVTR収録。今回の撮影で、僕の職場の窓口になった人との待ち合わせの時間が、タレント本人が入る時間とほとんど変わらなかったため、僕は待ち合わせを待たすに、先に撮影場所に入って準備。手前の準備で本人を待たせる、ということは、あってはならないことだからだ。準備を終えた頃に本人が到着し、撮影開始。3分で終了。職場へ戻る途中でも、クシャミが止まらない。今日だけ、だったら良いのだが。
 夕方前に職場に着き、職場に居る若い人数名と、いろいろと手続き上の話を1時間半。その後、別の若い人に、あるイベントに関する指示をいろいろと出して、1時間弱。さらにその後には、職場に居る若い人4人に対して、沢山の話をしたり相談をしたり、これがおよそ2時間。結局、11時から19時過ぎまでは、間の30分くらいを除いて、誰かと、あるいは、誰かに対して、ずっと話をしていた。そのせいか、帰宅したら、喉が少し痛くなった。クシャミも相変わらず。
 夜9時前に帰宅して、ゆっくりと独りで考え事。少し早めにベッドに入った。