面倒でないことからエコ

into-the-sky2009-02-07


1月28日
 夜に雨が降ったみたいで、窓の外を見るとアスファルトが濡れていた。空気が湿っていて、いつもより落ち着いた光景。水曜日。
 昨日と同様、いつもより家を早く出て、朝マックに寄った。年末にビニール袋をやめて、紙袋にコーヒーは手持ちになった。スターバックスのようにフィンカバーをつけるわけではないので、そのうち、火傷のクレームが出て何か少しは改善されるのだろうなと思っていたら、昨日はコーヒーも同じ袋の中、今朝は別の紙袋に入れられた。確かにそれはそうなるだろうな、と思ったしだい。
 いわゆるエコ(エコロジー)とは、比較不便にすることとほぼ同義だ。豊とか便利という名の消費があり生産があり、そしてエネルギーを使ってきた。だから、その分を切り詰めれば、エコには多少の効果がある。しかし、「できるところからエコ」も、「一義的に面倒でないことからエコ」とほぼ同義であるのが実体で、抜本的なエコには進まない。たとえば、ビニール袋をやめたり、クリームや砂糖の一律配布をやめたりするよりも、24時間営業をやめた方が、効果的なのは明らかである。自動車だって、いわゆるアイドリングストップ機能やハイブリッドエンジンなどと、エコを強調しているけれど、乗らないのが最も効率的だし、生産しないことがさらに効果的なのは間違いない。それをやらないのは、特に不思議なことではなく、売り上げを減らしたくないという、要するに企業側の論理であって、一方的に単純に都合が良いからである。
 ただ、「地球にやさしい」より「エコ」の方が、短くて言いやすいし、使いやすい言葉だから、その分、環境保護の方向には進みやすいだろうな。まあ、流行言葉のようにマスコミなどで騒がれているうちは、所詮、その程度では。


1月29日
 朝から曇りの木曜日。一昨日から少しずつ雲が増えているイメージ。朝の冷え込みもなくて、日中の暖かさもない。手抜き天候的天気(意味不明)。
 そういえば、職場のネットの不調は、昨日やっと改善された。いわゆるウイルス対策ソフトのバグが原因だったらしい。それを説明するメールがきたけれど、専門用語のようなカタカナが短く簡潔に書かれていただけで、具体的にはよく解らない。説明過少なメールを転送しただけで、どこの誰も、ユーザーに詳細を説明しようという気がないみたいだ。以前はこれらの状況を、「まだ過渡期だから仕方がない」みたいに誤摩化していたけれど、いったい、いつまで過渡期なのだろうか。単なる手抜きのような気もするけれど。
 先週から、新しいデジカメを何となく探している。1つ、あるメーカーのある機種が気になって、店に行って、電源が入る実機を何台か見てみたけれど、液晶画面とその外側のカバーの位置が悪くて、液晶画面の右を1ミリくらいを隠しているものがあった。2.7インチの大きさで1ミリが隠れて見えないというのは、カメラとしては致命的。話にならないな、と思った。もうこのメーカーのものは、買わないだろう。新たに違うメーカーのものを探すことに。
 ところで、ネットなどで調べていると、「コンデジ」という言葉が多く見られる。「コンパクトデジカメ」の略らしい。今まで、普通に「デジカメ」と呼んでいたと思うが、いつからか変わったみたいだ。いわゆる一眼レフのデジカメと従来のデジカメとの間に、その隙間を埋めるようなスペックのレンズを搭載する機種が増えてきたからなのだろう。もっとも普及しているスペックの機種に、大きさの表現はいらないのでは。名前を変えて差別化をすると、コンデジもデジカメも両方売れると思ってのことか。コンパクトハウスとかコンパクト化粧ポーチとか、あっ、240mlの大きなハーゲンダッツが登場して、今までのがコンパクトハーゲンダッツ、略して「コンハーゲン」とか。変だな。


1月30日
 昨日は夕方から、僕が以前働いていた会社からの招待で、懇親会へ。早めに職場を出て、別の職場に立ち寄って、そこの2人と共に、赤坂に向かった。接待される側とはいえ、随分と早く店の前に行った。その付近は別の会社というか、別のチャンネルの牙城。待っている間、何人かと挨拶をした。僕の職場からと前の職場からの計8名での会合。いろいろと情報の交換ができて、非常に有意義だった。どういうわけか、ここ2年くらいで、対企業・組織としての関係がやや急速に深まっているように観察される。両方に関わる自分の立場が利用しているとかされているとか、そういう意識はまったくなくて、単なる偶然だろうな、と思うだけである。ごく個人的には、若い頃に世話になっている会社なので、少々の恩返しのような気持ちはあるけれど。
 9時過ぎにお開きになって、いつもの上司と2人で新宿に向かい、2次会。駅の近くの店で、もっとも見晴らしの良いテーブルへ案内された。近くの大きな交差点と少し遠くの大きな交差点と、新宿を発着する電車が見えた。呑み会としてはもったいないシチュエーション。12時過ぎに帰宅。
明けて今日、金曜日。雨の朝。雪になりそうな雨ではなくて、雨まっしぐら、である。日中から夜にかけても、この時期としては珍しく、真剣な雨。地球上のどこかで、雨をあまり降らせることができなかった、後ろめたさによるものか。
 経済状況が悪くなって、大企業が続々と赤字転落を発表している。ここまで相次ぐと、まるで一種の流行のようなものだし、それぞれ競って、経営状態の悪さを主張し合っているように見える。連帯的被害者意識に基づくものかと散見される。いずれにしても、人員削減という最も効率の良いリストラだけを短絡的に行っている。今までの黒字で、いったい何をしていたのか、そういう本質的な部分は、ほとんど見えてこない。そのような情けない姿に、マスコミがバッシングをしないで静かに報道しているのは、相手がCMのスポンサーだったりするからだろう。