〜〜ならでは?・・・

into-the-sky2007-07-04

 寝室にある出窓の前の木と戯れているカタツムリは、毎日順調に位置を変えている。たまに見ていても、その法則性は見出せない。探すのが大変なぐらい、方々に動いていて、もちろん、見えない日もある。きっと、裏側にいるのだろう。けれど、ゆっくりでも、毎日絶え間なく動いている、ということは、たぶん、それで食事をしているのだろう。詳しくは、まったく知らない。今朝は、雨に濡れていて、水々しいカタツムリの、水曜日である。

 日曜日は、3週間ぶりの図書館へ。館内に入ると、勉強もできる閲覧席が満員で、びっくり。日曜日の午前中は、閑散としていて、数人利用者が居る程度なのですよ。もうそろそろ、試験のシーズンなのでしょうか。中学生から高校生達が、参考書とノートを何冊も広げて、熱心に勉強しているようでした。しかし、家では勉強できないのかな? と疑問。まあ、でも、エアコンが効いているし、もちろん本も沢山並んでいて、勉強するにはとてもお似合いの環境なのでしょう。家でもどこでも、とにもかくにも、勉強をしない人生を歩んできた僕にとっては、驚きの光景。家で親がいたりすると、内容よりも勉強しているというアピールをしていましたからね。だから、親がいないところで、勉強するということ自体が、有り得なかったし。図書館に来てまで、勉強するとは・・・。うーん、明日の日本を背負って立ってもらわないわけには、いきません。頼もしいな・・・(感慨)。でも、なぜか、女性が多かったですね。男は、家で勉強のフリでしょうか(笑)。
 ということで、小説を2冊に専門書と趣味の本で、計4冊を借りました。その後、いつものように、中にあるカフェで、コーヒーとパンを食べて帰宅。久しぶりの休みだったので、散歩は仕方なく断念。12キロ減量してからは、そんなに頑張って歩かなくとも、体重のコントロールもしやすくなっていて、散歩の優先順位を下げています。でも、その日も、外出をしないという後ろめたさからか、結局、家の“やや大掃除”をすることに。ベッドを移動させてまでの掃除機とモップと雑巾がけの床清掃。洗面所もピカピカにして、リビングのスペースの配置換えもして、終了。2時間30分は、費やしたでしょうか。好きな音楽を聴きながらだったので、まったく苦はなし。

 この前、先々週だったでしょうか。職場で一日中電源が入っているテレビから、夕方のニュースの音が聞こえていました。僕のデスクは、テレビに背を向ける位置にあるので、画面はほとんど見ません。見たくないしね。それで、特集のコーナーだったらしく、日本ではやや珍しい女性警護官の話題を取り上げていたみたい。そうしたら、レポーターがその本人にインタビューしているシーンだと思われる音が聞こえてきたのです。すると、何個目かの質問で、「この仕事をしていて、女性ならでは、ということはなんですか」みたいな内容が聞こえてきたのです。いや、しかし、とても下品な質問ですね。男女関わりなく、やりたいと思った仕事を選んだ、ということであって、自分は女だから、という理由ではないでしょう。そこには性別の境界を意識する気持ちなんてない。だからこそ、なるのが難しい警護官になれたのでしょう。本人は、賢明な答えをしていたのが、唯一の救い。
 そもそも、一般的に「〜〜ならでは」とは、一方との比較による違いを示したものでしょう。比較優位であることの主張は、その他方での比較劣位を主張していることになりますね。たとえば、ある蕎麦屋の店員が、「うちならではの味」と言うようなことがあって、それは自分の店がこの部分で比較優位だ、と主張しているわけですが、けれども、自分以外の店は不特定多数なわけです。つまり、他が劣るとしても、具体的なものではないですね。しかし、女性ならでは、ということは、他に該当するのは男性しかいない。
 これは、男女の比較とか、実際に同じなのかどうかを書いているわけではありませんよ。違いはあるでしょう。その場で、その質問が下品だ、ということです。性別を競う仕事ではないですからね。スポーツでもないし。
 と、無駄に過剰反応。屁理屈をゴネてみました。