レイアウトと味

into-the-sky2006-05-29

つづき

 昼食はジャスミン氏の提案で、ラーメン店に入った。初めての飲食店って今までにも沢山入ったことはあるが、ラーメン店というと、とかく、どんな味なのか興味津々。イタリア料理店よりもフランス料理店よりもその度合いが違い、高い。これは、私がラーメン好きだからか、それとも、ラーメンとは店によって味が大きく違うからなのだろうか。そう考えると、ラーメン店は、どこの店で食べてもほぼ同じであることが容易に想像できる他のジャンルの飲食店とは異とする存在であるはずで、なんかラーメンが特別な神秘的な食べ物のような気さえしてくる。ラーメンは偉大だ。(大げさか・・・)

 店の中は、開放的な厨房を囲むようにしてカウンターがある。作る姿を見ていなさい!と言わんばかりだ。たまに、このようなレイアウトのラーメン店に入る。
 広い店舗面積の飲食店と比べるとラーメン店はどこも小さい。小さいと言う事は、レイアウトは吟味されたものであるはずで、無駄が許されない。つまり、そのような個々のレイアウトには、とてもそれぞれ意味があると言っていい。作る姿を見せるのも、見せる効果を狙ってのこと。そう考えると、私は素直に頷けない。立派な主人がいて、華麗な調理の腕前を披露してくれれば、なんとなくそれだけで、「美味しそう」って思うのだけど、それに、いかにもバイト君っぽい店員が、慣れない手つきでそれを手伝っているのを見ると、それだけで懐疑的になってしまう。もちろん、バイト君は頑張っているし、それだけで、味か大きく変わることもないのだろうが。
 なんとなく、外見も綺麗過ぎて、内装も綺麗すぎるラーメン店って、私は敬遠気味になってしまう。それと同じで、雰囲気で味覚は変わるものと勝手に思い込んでいる私にとっては、今回のその店の厨房内のバイト君の姿は見ない方が、より一層美味しく思えたかもしれない。そのラーメン店、バイト君は本当に熱心に仕事をしていて、味も悪くなかったことは、改めて書いておきたい。とフォロー。もちろん、ジャスミン氏も満足なご様子。
 この日、久しぶりに車を沢山走らせた。190キロぐらいだろうか。(スピードではない)
 これだとまるで、映画を見るためにラーメンを食べるために、かなりな遠出をしたような話になっているが、そんなことはない。都内とその周辺をグルグルと回っていただけの話だ。都内周辺の長距離ドライブは疲れた。夕方には頭痛になった。歳のせいではない。