壮絶・空前・偶然

into-the-sky2006-05-15

 「壮絶!上高地苦楽の旅!」
 なんだこりゃ?
 もうそんなケッタイなタイトルでも付けないと、気が済まなかったからだ。
 大型連休の最終日、両親などと共に上高地日帰りの旅に行くことになった。
 今年のこの時期の大型連休は比較的天気にも恵まれていた。まあ、今年の場合、海外へ渡航された方もかなり多かったらしく、その恩恵を受けた人は少なかったようだが。
 しかし、最終日だけは雨。前日までの天気予報では、〜かなり荒れた天気になる〜とのもの。それまで、いくらでも良い天気の日があったのに、なんで、よりによって・・・。これはもう、雨・風に打たれに行くようなもの。まるで、修行の旅みたいな。
 だから、知人にも、そのケッタイなタイトルを意気揚々と豪語した。いいでしょ!修行の旅だよ!って。まさに、 『虎穴に入らずんば、虎子を得ず』だ!
 顔で笑って心で泣いて・・・。

 朝、目を覚ますと、やはり雨。しかし、空(いや、雲か)を見ると、動きの早い雲がまばらに進む様子。動物的な(野生的と言わないところがミソ)私の勘で、「今日はオリタタミの傘で行こう」としたのだ。多少、現実逃避か・・・。
 家を出る時間になると、不思議と雨が止んだ。電車で乗り込むと雨が降り出す。日帰りバスの出発駅に着くと、雨が上がった。バスに乗り込んで出発。すると、外は雨。途中のサービスエリアに着くと、雨が止んだ。そして、また乗り込む。そして外は雨。現地へ到着。散策を始めると雨が止んだ。帰り際、お土産店に入ると、外は大粒の雨。雨が止み外へ出る。バスに乗る。雨が降り出す。
 そう、雨にはほとんどあたらずに済んだのだ。
 こんな偶然があるものなのか?そう、あるものなのだ。不思議な一日だった。
 結局、私の“動物的勘”が当たった。
 「動物的勘と空前な偶然の旅」、
 これが結果的に相応しいタイトルになったわけだ。