粉チーズ+−=2

into-the-sky2006-05-14

 私は“粉チーズ”が好きだ。それは、もう、トテツもなく好きなのだ。言い換えれば、粉チーズ好き大臣だ。まあ、世界一としないのは、私の現実的なところか。
 これは、最近のことではない。小学生の時からずっと続いているのだ。・・と言っても、ここでは年齢を明かしてないので、目安としてまあ二十年は越えているか、越えていないか、どちらだろう。解らない。
かつて、某放送局の食堂では、ミートソーススパゲティにはもちろんのこと、スープパスタも、チーズパスタに早代わりするほど。麺の部分の全てにそのまま、埋め尽くすように掛け捲る。え・・・、クラフトの粉チーズ(緑色の長細いもの)一本分以上を、一度に掛けまくるのだ。
 自分で言うのもコッケイだが、元々の味も何もあったもんじゃない。まあ、基本的には、粉チーズをかけるパスタは全てチーズ味のチーズパスタ。これに若干のトマトや卵や、コンソメオニオンスープの風味が多少する、つまり、こんな具合だ。
 どうして、粉チーズが好きなのかと言うと、それは粉チーズが好きだから。
 この一言につきる。つまり、味覚は完璧な主観なので、ここで、粉チーズの素敵な味を云々書いても、意味がない。

 私はダイエットをしている。別に太ってはいない。標準的な体系な筈だ。健康のためにそうしているのだ。私にとってダイエットとは、現状から大きく外れる事なく、それを維持するための方法と手段だ。そんな私は、家族の前でも知人の前でも、ドサドサかけるときはかける。これを見た身近な人達には、「かけ過ぎだよ〜」「ダイエットしてても、それじゃ意味ないよ〜」と、必ずと言っていいほど、言われるのだ。
 「かけ過ぎだよ〜」
・・・当然だ。解ってる。いや、もう解り過ぎてる。でも、解ることと、それをしないことは、話は別。(笑)
 しかし、「ダイエットしてても、それじゃ意味ないよ〜」・・・この発言は納得いかない。(苦笑)
私が常に食べたい食べ物の量を10という数値にする。ダイエットを意識しての量を8とする。粉チーズはその数値に勝手に当てはめて、2とする。
 つまり、粉チーズを入れた私の食べた量は、8+2=10になる。
 一方、ダイエットを意識しないで食べると、10+2=12。
 12-10=2。この2がダイエット分。
 粉チーズが、仮に10という数値になってしまうとしても、20-18=2。
 この分、私はちゃんとダイエットしているのだ。意味がないわけではないのだ。

 ちなみに、私は、どんな店で食べても、家でどんなパスタ料理を食べようとも、常に必ず粉チーズをかけるわけではない。TPOを使い分けているつもりだ。
 しかも、かけないパスタには一粒もかけない。
 一般的な“味覚”は有している筈・・・なのだから。
 粉チーズの実質的なカロリ?
 気にしちゃいけない。

 いつかの講演会に出席したときの出来事。
 出席者の入場の時間の関係で、開始予定時間になっても始まらなかった。 よくあることだ。講演が始まってから、ぽつぽつと入場してくるのを避けるためだ。 しかし、一人の出席者から「時間泥棒!時間を返せ」との大声が何回かあがった。 遅れているのは事実であるので、その発言を繰り返した人自身に対しては、私は特に思うことはなかった。しかし、考えた。
 時間泥棒って、どういう意味なのだろう?

 開始が遅れても、あらかじめ指定してあった時間の範囲内の出来事だ。七時からの開始が遅れて10分後になったとしても、七時から開始の予定になっていれば、講演時間の中の出来事でしかない。だとすれば、その10分は、出席者が主催者にあらかじめ託していた時間であり、いきなり騙し取られた時間とはならないのだ。
 では、終演時間が予定よりも10分遅くなったらどうか。
 これだと、その10分の間に他に予定を立てていれば、単にそれが出来なくなる。それを時間と考えると、それは時間泥棒になるのかも知れない。もし、飛行機で帰宅しなければならない事情などがあったら、その10分の影響はかなり大きいだろう。しかし、そこで優先順位を考えるのが自然で、影響を察して退座する手段も選べるだろう。講演会への参加の意志も、自分で自由にそれを選択したものなのだから。

 出席者にとって、困るのは、むしろ、予定時間より早く始まってしまうことではないのか。しかし、これも、出席者の会場までの到着時間と、講演時間の一部が、オーバーラップしただけの話であって、時間が何者かによって失われたわけではない。結果としてオーバーラップした時間の部分の後援者の話の内容を聞くことができなかったので、その部分の話を聞く権利を有していたとすれば、むしろ、それは、内容泥棒になるのではないか。
 しかし、開始時間がいきなり早まることは、ほとんど、ない。