漢字と書道

into-the-sky2009-01-27


1月22日
 ベッドから出て、まずはリビングのソファに深く寝そべるように座った。少し経つと、35.7℃もあった(体温が)。顔を洗って書斎スペースに進むと、3.6℃に下がっていた(外の気温が)。相変わらず、眼球が痛く体は火照っているようだけれど、熱は下がったので出勤することに。
 一応、休んでいた2日間、微熱があったことを僕の数少ない上司に報告した。少し驚いたことに、その上司も昨日は発熱で休んでいたそうだ。その流れで後輩と話をしたら、もう1人別のスタッフも昨日早退して今日は休み、そして別の1人は一昨日からインフルエンザ、他にも風邪薬を飲んでいる人が2人、そして実は、扁桃腺の炎症で、先週末から一週間以上休んでいるスタッフが1人居たのだ。僕は、どうやら土曜日くらいから風邪をひいていたらしいから、震源地は自分かも知れない。いや、きっと、正月休み明けの職場が、寒過ぎたのだと思う。その方が、世の中平和で、エコである。

 先日、姉家族と両親の家で過ごしていたとき、「R(10歳の甥のことです)が学校の漢字のテストで、『好き』という字のおんなへんの、三画目の横にはらう角度が、右斜め上ではなくて、ほぼ真横だったので、バツをつけられた」「どうしてだろう」と首を傾げていた。僕と姉は、表向きの見解としては、異なることが非常に多いのだけれど、その事に関しては、ほぼ意見が一致した。
僕はちょっとした理由があって、漢字には少々詳しい。漢字のトメ・ハネ・ハライの決まりは、そのほとんどが書き順によっている。「ヘン」の最終画は「つくり」に向かって右上の方向にさすことが圧倒的に多い。「つくり」の最初の画が上にあるからだ。だから、「おんなへん」は三画目は斜めにハラう。 それに対して「へん」でない「女」という漢字の三画目は、真横にトメになる(小学生からの微かな記憶だが)。つまり、意味があってのハライだし、トメなのだ。だから、甥R氏の先生による指摘自体は、決して間違いではない。しかし、ハライの角度を指摘するならば、ハネの角度も、トメ方も細かく指摘してあげる必要がある。しかし、それは、書道の時間に教えることであって、漢字テストで問うべき問題ではない筈だ。漢字は、伝えることが目的であり、書道はアートで、いわばもの作りと一緒である。
 形がくずれていようが、どんな平仮名だろうが漢字だろうが、相手に意志や気持ちが伝われば良い。言葉という記号は、本来そういうものである。


1月23日
 昨日から続いて雨の朝。気温は5.8℃。比較的暖かい。6時前にベッドから出てきてキッチンにあるエスプレッソマシーンの電源を入れ、Macintoshのスリープを解除し、電子温度計をチェック。イスに座らずに、そのままの流れで洗面所に行って顔を洗う。それが終わった頃には、エスプレッソマシーンのスタンバイが完了し、ボタンを押してコーヒーを抽出する。カップを持ちながらMacintoshの前に座り、音楽を聴き、コーヒーを飲みながら、ネットを見たりここの日記を書いたり推敲したり、というパターン。ここまでは4分くらいで終えること。これは、毎日変わりない。ちなみに、ニュースや天気は、いつもこのタイミングで見ている。今朝はアマゾンで本を5冊、まとめて注文した。すべて在庫があるものだったので、今日中には届く予定。
 職場に着く頃には雨はほとんどあがった。まだ厚い雲に覆われていて肌寒いけれど、天気予報によれば15℃以上にはなるということだから、晴れてきたら急激に気温が上がるのだろう。東進するコースによっては、低気圧の置き土産の恩恵を受けられる。しかし、今回のように、寒くて冷たい雨だと、「どこに暖かい空気が?」と不思議に思うのが普通だが、実は、寒いのは地表付近で、上空には暖気が入っていることが多い。だから、低気圧が通り過ぎるとそれが下降して、それに日射が加わって暖かくなる、というわけ。ただし、コースが関東の南岸を離れると、暖気も北入しないので、置き土産の影響をほとんど受けない。平野部で雪が降るケースである。
 夕方を過ぎて、打合せが1つ。僕が一番、喋らなければならない内容。1時間半くらいで終わり。その後は珍しく打合せのメンバーで会合。年明け初めての焼き鳥屋へ。12時過ぎに帰宅。


1月24日
 昼頃からは、雪が舞ったり薄日が射したり、の繰り返し。気温は、朝からほとんど上がらず、日中もずっと5℃台。雪が降る気温としては極めて高いけれど、湿度が低いせいだろう。雪がとまったので、3階に上がって遠くの景色を観た。見える空のほとんどには雲がかかっていたけれど、低気圧が通り過ぎた後で、透明度が高い空気。南側を見ると、正月過ぎ以来、再び大島が見えた。北側には、いつもの丹沢や秩父山系の山々が見えたけれど、部分的に稜線がはっきりしない、その上の雲が下に白く垂れているように見える所があった。たぶん、遠くの降雪が見えていたのだろう。
 雪が再び降る前に、と支度して散歩に家を出たら、白い固まりは、既に近くまできていた。すぐに雪が舞いだしたけれど、そのまま歩き続けた。50分ほどで帰宅し、気象庁のサイトで気温の分布を見た。正午頃の気温の偏差が顕著で、伊豆半島の西の駿河湾沿いは10℃以上、神奈川のほぼ全域と南房総で7℃前後、東京湾から23区そして利根川と荒川にかけての平野部の地域は、群馬の高崎まで6℃前後、それ以外の東京西部や千葉の北部から茨城全域で2〜3℃前後だった。ほぼ県境の沿っての温度差が、珍しかった。特に千葉と茨城の低温は、風向きと降雪によるものだろう。
 夕食前と後に、それぞれ映画を観た。寝る前は、ネットでデジカメをいろいろと。今のSONYは、購入してからまだ半年と少ししか経っていないので、積極的に、新しくしたい、と思っているわけではない。何か良い機種はないかなと、物色しているだけである。