ゆっくりと観察すれば、

into-the-sky2008-03-04

 車が汚い。黄砂の影響だ。青い車なので、補色の黄色が目立つ。昨日の夕方の中途半端な雨で、家の窓にも白いシミがついている。風は冷たいけれど、何となく、景色全体が黄色く見えるから、窓の外を見ていても、あまり寒そうには見えない。日差しも強くなったし。

 日曜日は、久しぶりに2時間以上の長い散歩をした。距離にすると11キロくらいになる。直線にすると、およそ京王電鉄新宿駅から国領駅までの距離になる。電車の路線距離に当てはめると、とてもそんな歩いた気はしない。途中にいくつも駅がなくて、建物もそれほど多くなければ、若干印象は違うものだろうし、日頃の通勤が快適で、短く感じられるものだったら、もっと距離相応に感じられるはずで、同じ距離を歩いた印象と、同じものになるのだろう。つまり、電車内での感覚が実際よりも長くなっている、ということ。そうか、東京駅から新宿駅までの直線距離は6キロくらいしかないのか。少し、信じ難いな。

 多摩ニュータウンとしての、大規模な開発があったけれど、その計画から外れた周囲には、開発が始まる前とほぼ変わっていないような家の集まりや街並みが、多数点在している。ニュータウンは、そのほとんどの街区が、人家がほとんどないような丘陵地の森林や丘、田畑の上に開発されたからだ。計画外地は、造成による宅地開発が制限されていることもあって、細い遊歩道を境に風景は一変する。古くからの街道がある多摩川に近いニュータウンの北側より、南側に位置する川崎市や町田市側では、その境界が特に顕著だ。
 その辺りには、旧来からの集落同士を繋ぐ、唯一の生活道路がある。車が1台やっと通れるような道幅だ。それとは対照的に、立派な門構えの大きな家が、丘陵の斜面に張り出すようにあり、住屋の他に納屋が並ぶ。道との境には、綺麗に手入れされた花の鉢が置かれている。谷戸(やと)に降りると、その細い道と一緒に並んでいる水路も見られる。とても長閑な田園風景である。

 昨日は、会議+会議の日。僕がいる職場としては珍しく、ロの字にテーブルを並べた。日頃、全員が顔を見合わせての議論は、それほど必要としない職場である。断っておくが、これは皮肉でもなんでもない。むしろ、多少自慢できることといえなくもないと思う。
 ここでは、何回か同じようなことを書いているけれども、そもそも、全員の参加を必要とする会議を、しかも頻繁に行う必要がある職場なぞ、健全とはいえない。同じ仕事であれば、その手段においての意見の統一が重んじられるが、それぞれが多少なりとも異なる環境や分野での仕事であれば、統一の必要性すら薄い。それを、もし、強引にやれば、自分が喋らなければ、と思う使命感の強い人による、単なるワンマンショウになるのではないか、と思える。有意義な議論とは、ほど遠いものだ。少数の発言者と大多数の聞き役とに乖離するだろう。
 10時過ぎの夜。それまでの小雨から、ミゾレに変わった。気温は僅か10分ほどで、3℃下がり、1.8℃。