クラシックオルガンに

into-the-sky2008-02-24

 今日も風が強い。砂埃が舞い上がり、透明度はそれほど高くない。明日は早く起きて、掃除機をかける予定。

 昨日は、期限よりも1日早く図書館へ。3冊の本を借りた。家を出たときは、南よりのやや強い風だった。高台の視界が広がるところを車で通ったら、東の方向にも西の方向にも、風塵の境界がはっきりと見えていた。西側に見ている山脈も、高尾山の辺りから北側では途中からまったく見えなくなり、それは都心部側でも同様。そして、車の進行方向も空は、黄白色に染まっていた。つまり、北の方向から強風域が近づいてきていることを観察できた。それに気がついた時の車外の気温が15℃。200メートルほど走ると、その風塵の中に入った。辺りは一面に薄暗くなり、気温も一挙に8℃になった。家を出た直後は、寒くはない強風の日という感じだったのが、図書館に着いたら、真冬の木枯らしに変わっていた、というわけ。ちょうど前線通過を車の中で体験したことになる。とても愉快だった。風塵、つまり目で見える風向きの境界を、撮影することができなかったのが、少し残念。
 ちなみに、テレビのニュースでは、強風と春一番と木枯らしが、混用され誤解されるような表現になっていたらしい。気象庁発表による、都心部の秒速30メートル近い最大瞬間風速は、北よりの風だったから、それは春一番とは言わない。南よりの風であることと、履歴と比較して気温が上がることが条件だからだ。都心部では、昼過ぎの2時から3時にかけて前線が通過して風向きが北よりに変わったから、夕方体感していた暴風は、春一番ではなく、木枯らしだった、ということ。ニュースでのそのような表現が間違いだとは思わないけれど、そのような条件を知らない人が、原稿を書いたものと思われる。

 日曜日の夜、オーディオカセットテープのMP3化は一休み。ジャズを聴いていている。クラシックオルガンの音が、素晴らしい。保育園の頃は、先生がオルガンで伴奏していた。当時は、電子オルガンではなかったから、足下にあるペダルで“ふいご”を動かして音を発生させていた。今こうして思い出しながら書いていて、懐かしい。それとほぼ同じ音を聴いていたのに、当時は何とも思わなかった。今の、この、心はやる気持ちというか、聴き入る情感は、一種のノスタルジーによるものなのだろうか。
 10年以上前に、都内のレコーディングスタジオで、あるテレビ番組の収録の仕事に関わっていた。そのスタジオには、ところ狭しといろいろな楽器が置かれていた。本番が始まると、クラシックオルガンの音が聴こえてきた。それが久しぶりに聴いたオルガンの生音だった。かなり興奮して、仕事なんてそっちの気だった、と記憶している。もともと、僕は、バイオリンやピアノのような弦楽器の音がもの凄く好きだと、自覚しているのだけれど、今は、ヴィブラフォン(鉄琴)の音も好きだし、フルートの音も好きだから、要するに、何でも良いのかもしれないと、最近、思い始めたしだい。