たった1つに拘る

into-the-sky2007-11-20

 論文は予定通りに、土曜日に30/30で本編は終了。日曜日に、前と後に文章を添えて、推敲して完了。昨日手を離れました。枚数や字数も予定通りで、A4が32枚の18000文字ぐらいは書いた計算。正味10日間で原稿用紙45枚分。誤植多々ありの駄文のこことは違って(おいおい)、校正をかけるので、思ったよりも時間がかかるのです。タイトルは、「トレースの咀嚼」。他にも、思いついた順で、「逆転の可逆」と「逆転の咀嚼」という2つの候補がありましたが、二転三転して決定。毎年、何となくの、音とリズムで決めています。もちろん、内容から外れないように、であります。
 ブラインドモードに一役かっていた仕事達は、一挙に終わりが見えてきて、少し胸を撫で下ろそうか、どうしようか、というところ。オーストラリアにも行かなくて良くなったし、年の暮れは22日から、そして年が明けて11日までは、職場に出勤しなくても良さそうだから、予定を変更して、完全OFFの3週間にしようかなあ、と画策中。したいと思う勉強もあって、家にこもってのんびり過ごそうか・・・。

 さて、今日は、千葉の幕張であった国際放送機器展へ。ちょっとしたごく僅かな大きな事情があって、今年はゆっくり丁寧に多くの企業のブースを周回。以前は、各ブースで名刺と引き換えにカタログをもらっていたけれど、最近は、WEBサイトでPDFのカタログをダウンロードできるから、それはほとんどなくなりました。
 首から下げる登録入館証には、バーコードがあって、ブースの受付で読み取られます。ちょっと不思議な感じ。オーバーにいえば、足枷みたいな束縛感あり(って足枷を知りませんが)。気になる機器があると、説明員の方に、「これ、いくらです?」と、まず金額を聞いて、その後詳しい説明を受けています。
 カタログ上で、良いなと思う液晶テレビモニターがあって、実物を見ました。価格は190万円ぐらいですけれど、やはり買う価値あり。たぶん、買うことになるでしょう。もちろん個人的ではありません。

 世の中には、容易にコストを下げられるものと、簡単に下げてはいけないものがあるのです。ここぞ、というところには、徹底的に拘る。どこに対して力んで拘るのか、この方向性がそれを含む集合全体の価値を決めます。拘る量でもありません。
 万人に受け入れられるものでもないかも知れない。けれどたった1人でも見て、その人が、拘りが感じることができれば、それで十分でしょう。大勢の皆のためにと宣言することの方が、遥かに簡単。どれか1つに的を絞る、その1つを絞り出す作業が難しいのです。これ、結構、さまざまなことに通じる道理ではありませんか?