大根より車

into-the-sky2006-07-27

 昨日からようやく夏かなと思える天気。去年の関東地方の“梅雨が明けたと見られる日”から今日で10日経っているが、今年はもう少しかかりそう。それでも来週には明ける・・・いや、明けたと思われる日がやってくると思われる日であると、今日思われる。(笑)

 先週から今週にかけては、入力も出力も多かった。特に忙しくはないのだけれど、自由に使える時間が若干少なかった。つまりスケジュールが詰まっていたということ。このブログへの日記の投稿も出力の一つだが、優先順位から渋滞モードだった。
 先々週は、あるシネマコンプレックスで、ディズニ&ピクサによる映画“カーズ”を見た。新作の映画はネタばれになるので内容はあえて詳しく書かないけれど、単なるディズニ映画とは一風違った指向で楽しい映画。18時からの上映だったせいもあるとは思うが、場内はだいぶ空いていた。印象としては、もっと多客で込んでいても不思議でないストーリィ。出演者(出演車かな)が可愛くて、珍しくパンフレットと購入。
 「車が演技なんて・・・」などと思い、それだけで見たいと思わない人もいるだろうが、いわゆる大根役者のそれよりは、ストーリィに入り込めて良い。そもそも“演じる”と言う動作を伴う時点でそれはフィクションの世界であり、実物の車は演技ができないのでそれをCGで達成したのであって、一つの表現として考えると、それが人であっても車であっても些少な違いでしかない。そのような見方をすると、いわゆるSF映画の方が現実離れに過ぎていて、私はむしろ敬遠してしまう。
 
 先週は制作会社ロケットによる邦画“タイヨウのうた”を見た。色素性乾皮症(xp)の患者をヒロインとしたもの。これも細かな内容は省くが、一つの重い難病を軽いタッチで描いている映画。最初の1分程度で、全体的なストーリィを見渡せるものではあるが、若者向け映画の中では、秀逸であると言える。この種の映画は未知な分野や事柄を大衆にインフォームすることも趣旨なので、国の難病指定になっていない病の知名度を上げるという意味においても絶大な効果を発揮しているもの。
 この話は最近テレビドラマ化され放送されているようだけれど、二時間程で表現できる内容を10数回に広げ伸ばすのだろうと考えると、映画の方が勧められるのは、自然なことといえる。製作費がかかるものを、無料で視聴させようとしている時点で、何かしらの無理や不自然が介在しているわけで、そう思うと、やはりテレビは見なくてもよいと結論付けてしまうのも仕方のないことだと、改めて実感。

 そして、同じく先週、この長続き梅雨続き雨続きの中、幸運にも開催されたある花火大会へ。朝から意気込んで場所取りをして、ビールや枝豆を片手に見るというのも否定は全くしないし音と花火を同時に楽しめるし、そのような気持ちも解るけれど、私はどちらかと言うと、遠くからでも通りすがりに自然に眺めるのが好きだ。だから、ジャスミン氏と夕方待ち合わせて花火見物。都市部の丘陵地近くの海からの打ち上げで、どの程度見られるものか多少心配はしたのだけれど、結果的には比較的良い位置で見ることができたし、風も弱いながら吹いていて見やすく心地良かった。
 やはり来年は、ビールを飲みながら見ようかと、思案中。