自然の建設予定地〜

into-the-sky2005-02-16

写真は神奈川県川崎市麻生区黒川はるひ野地区にある緑地の整備予定地です。
宅地の各地区で宅地の分譲が行われている当地区ですが、全体計画を見ると実に沢山の公園や、公園予定地が多数存在していることが解りますね。
  地区南部の緩やかな傾斜地添に作られた「海道ひだまり公園」
  地区南東部の丘陵斜地にある「宮添みのり公園」
  リーデンススクエアに近い小田急電鉄多摩線沿いの「柳町いろどり公園」
  ほぼ地区の中心地にあり、高層型集合住宅用地となっている場所に接する「丸山こもれび公園」
  将来の教育等関連施設へのアプローチとなる歩道の「桜並木線」
  京王電鉄相模原線小田急電鉄多摩線との挟帯地にあたる「黒川谷ツ公園」
この他に、地区最西部に位置する緑地的施設予定地にあたる区画の一部が今回の写真となっています。特に最後二つは、具体的な計画・デザインは未決定らしいのですが、昔の多摩丘陵の地形が原型に近い状態で残されている部分でもあるので、当該地の地形と自然を生かしたものにするとしています。
「黒川谷ツ公園」は三沢川の上流谷地地形がほぼそのままの形となっていて、最近まで挟帯地には水田も残されていました。その昔は小田急多摩線の盛土路盤の下を潜るトンネルがあり鉄道三角州状態の公園予定地と南西側が繋がっていて車の往来も可能だったようです。はるひ野地区の造成が始まるとそれも埋められ上麻生連光寺線道路から進入出来るのみになりました。当該地、現在も小さい水路や沼が残っていてそれが上麻生連光寺線沿いの湿地を作っているようです。また、はるひ野駅に隣接し今となっては孤立するように存在する林状の丘は、東京都多摩市方面から突き出した丘陵斜面にあたる部分です。
最後の緑地的施設予定地もやはり三沢川の上流谷地地形と丘陵地の境界にあたる部分です。宅地造成で殆どの谷状地や水田は姿を消しましたが、当該地付近だけはやはり原型が残っています。ちなみに、はるひ野側からは遠めで見られるぐらいでまだ立入り出来ませんが、有名な“よこやまの道”からは細い小道を通って撮影地まで歩くことが出来ます。それをさらにはるひ野方面へ向かうと、「海道ひだまり公園」脇に出ることになります。
どちらも特に宅地内公園のように造成することはなさそうですから、若干の整備を施すだけの自然公園となりそうですね。
規模が異なるものの、地形や趣は東京都稲城市若葉台地区に似るもので、行政区分の違いを感じさせない一体感が、周囲の散策を快くしますね。
撮影地点付近とそこへの道は、よこやまの道ほど人通りも多くなく、道も狭く木々に囲まれているため、多人数で昼間に行くことをお薦めします。