暖かいのか、寒いのか!??

昨夜から今朝にかけて日本付近を通過した“爆弾低気圧”がもたらした暴風の影響で、関東地方南部から東部や首都圏では、各地で交通機関が麻痺しています。(午前8時現在)千葉県方面では影響が強く、東京方面に乗り入れる電車の殆どが運休しています。(午前7時現在)
台風(熱帯低気圧)から変わった温帯低気圧なのですが、台風から一旦弱まった低気圧の要素にシベリア方面からの強い寒気をエネルギー源として伴って再発達したものです。
しかし、東京都多摩市・稲城市では、今朝目を覚まし窓を開け「へっ??風も弱いし寒い!」と思った方、「確かに南風が強いし蒸し暑いな!」と感じた方、両方いらっしゃた筈ですね。
東京都多摩市聖ヶ丘の私設温度計は午前7時現在11.4℃弱い西北西の風向でした。一方同時間の気象庁のある東京大手町の公式発表は23.1℃、南西の風10メートルでした。以下、八王子片倉町10.6、府中市宮西町13.7、調布市深大寺南21.1、小金井市本町9.7、町田市中町23.1、多摩市愛宕16.1。風向きはおおよそ、11℃以下の地点は北の風、続いて13℃以下で西の風、それ以上の地点は南よりの風が吹いていたものと予想されます。ちなみに東京都若葉台付近は11℃前後であった筈です。同じ市内、隣接した地区でも、ちょっとした尾根を越えると気温等が違ったのではないでしょうか。
そもそも多摩丘陵付近が南北方向の気温の境目、練馬区・世田谷区・狛江市付近が東西の気温偏差の境目になる事が多いのですが、今回強風域と風向きの偏移が極端で、境界が地形の微妙な違いによって定まっていなかったようです。愛宕付近も、地形と海抜の関係で、町田方向からの暖気が一時進入したのでしょう。
地域、地形による気温偏差は以前から当ダイアリでも触れさせていただいてますが、今朝ほど極端に顕著に差異が生じるのは珍しいですね。
私見ですが、神奈川県伊勢原市厚木市付近の地形とその標高が、かなり多摩市や稲城市近辺の気温や風向きに影響を与えているものと思われます。
低気圧が去り、日差しが出てきましたから、あと一時間程度で、早朝から履歴が低い地域は気温が上がり、高かった地域は下がり、平均化するでしょう。