30年前の道

旧連光寺線跡

京王相模原線多摩ニュータウン地区・若葉台駅開業30周年記念その1)
本年の10月18日で開業30周年を迎える京王相模原線稲城駅京王多摩センター駅若葉台駅も同日開業しました。それを記念してのシリーズ一回目は30年「変わらない道」です。
日々変貌を遂げる稲城市若葉台とその周辺。しかし、時間が止まっているように姿を変えない道路跡があります。場所は、一般都・県道137号(連光寺麻生線)の稲城台病院入り口のT字路交差点付近です。
現在は若葉台小西交差点(コープとうきょうの北東角)に向かう補助道路に垂直に近い状態に接しT字の交差点となっていますが、かつては京王電鉄検車区脇の坂を上り左にカーブして連光寺へと向かう一本道でした。それが1977年多摩市聖ヶ丘地区の造成工事や南多摩尾根幹線の路盤作業が最盛期に入ると、それまで使用していた現在の多摩東公園丘の上広場付近から陸上競技場に向かって出ていた作業道路を切り替える必要が生じました。そのため当該場所を二又交差点とし現在のコープとうきょう裏をカーブショートカットさせる道を築造、多摩東公園交差点付近までの工事作業用道路と接続させたのです。その後すぐ二又を線形変更しT字交差点になりました。
写真は歩道から稲城台病院方向を撮影したものです。手前はカットされ砂利が敷かれ、奥は盛土されているのがご覧いただけると思います。センターラインがあることから二車線道路だったのですが、かなり狭隘で曲線で慎重な運転が強いられたのではないでしょうか。殆どの場合、旧道は早いうちに撤去してしまうのですがなぜか忘れ去られたように残存しています。当然道路補修もされていないのですから30年以上も前からそのままの状態なんですね。ありそうでなかなか無い貴重な存在なのではないでしょうか。
川崎市麻生区黒川はるひ野京王線北側地区の造成作業が再施工される時に消滅する運命なのでしょう。