1月9日 雪と雨との境界

into-the-sky2009-01-10




 6時頃に起床。窓の外を見ると昨日の青空に代わって一面の曇り空。朝食の頃からは、細かな雪が降り始めた。東京でもミゾレが降ったみたいだけれど、低気圧のコースが陸地に近いから、雪が続くことはないだろう。ちょうど、低気圧が通過するときに都心部に戻ることになるから、雪と雨との境界が楽しみ。
 部屋に戻って読書。外は、強弱を繰り返しながら雪が舞っている。弱くなったタイミングに散歩に出た。除雪してある所以外は、踏み固められていない雪が1メートル以上もあって歩けないので、車道に沿って40分ほど。方々に野ウサギや何だか解らない動物の足跡がある。暗くないと出てこないから当然動物達の姿は見えないけれど、動いた部分のすべてが雪に記録されているから、動きが想像できて面白い。
 ホテルがあるリゾート施設に隣接して、小規模な住宅地がある。事情があって、ホテルとほぼ同時期に建てられた家々。どの家も敷地が広く、家自体も大きい。完全に雪国仕様になっていて、地盤面より2メートル以上は1階の床が上がっていて、通常の玄関の外側に風除室がある。また、南側に面しているバルコニーにも、3方を覆うようにガラス窓が付いていて、いわゆるサンルームのようになっている。構造的に露をひろうし、冬は日照もあまり望めないから、洗濯物を早く乾かす効果はあまり得られないとは思うけれど、積雪の重みで、バルコニーが壊れないようにする効果はあるのだろう。
 昼過ぎにバスに乗り、新宿へ。湯沢の辺りに点々とあるスキー場には、どこにもほとんど人がいない。土日だけに客が集中しているのだろう。よく維持できているな、とは思う。谷川岳の辺りは、周囲の山より白濁した空気に覆われているように見えた。関東平野からの雪雲が超えてきていたみたいだ。10分くらい関越自動車道を行って、関越トンネルへ。トンネルを超えると、雪が降っていた。典型的な冬型気圧配置の天候とは逆になっている。往きには無かった木々の上にも雪が積もっている。さて、どこまでが雪で、どこからが雨なのか、いよいよ興味津々である。
 赤城高原サービスエリアでは強い雪だったが、5分ほど進んだ赤城インターチェンジを過ぎると雨に変わっていた。確かに、都心方面から来た往きには、この辺りから積雪が見られるようになっていった。海抜は400メートルくらいで、地形的にも山間部と平野部の堺目にあたる。この辺りが気温や天候の境界線になることが多いのだろう。雨の強弱を繰り返しながら、予定通り、18時前には新宿に到着。帰宅すると外の気温は、2.2℃。上空の空気が冷えていれば、雪になっていても不思議ではない寒さ。いわゆる温暖化が現状ほど進行していなければ、大雪になっていたケースだったのだな、とは思う。

This Masquerade by The Carpenters