8月10日までの、主旨

into-the-sky2008-09-22



8月7日
 朝6時過ぎに帰宅して、両親の家での朝食。それから洗濯をして、8時前に一旦就寝。11時過ぎに起床して、まずは、新宿に近い職場へ。次のイベントで使う宣伝素材をもらい、いつもの職場へ。空には、夏に子供が描くような、青空に入道雲が少し。
 午後からは、昨日までの機材を整理しながら、サマソニの機材の準備。事前の作戦通りに進み、夜の10時過ぎに終了。ほぼ1年前から、この日の作業をいかに速く終えるかを考えていたから、当然といえば当然である。ちなみに、昨年のこの日は、朝の6時頃まで続いていた。
 職場近くの駅までの街路沿いにあるソフトバンクのショップでは、2度目のiPhoneの入荷を知らせていた。駅の改札前では、「入荷しました。今ならすぐお渡し」との看板を持つ店員の姿も。既に持っている職場の若い人に聞くと、「意外にも、在庫が沢山あったみたいですよ」とのことだった。Appleの姿勢というよりかは、欠品を避けて、利用者を増やしたい電話会社側の策略だろうな、と想像。
 ノートPCの代わりとして持ち歩くのには、便利なようだ、iPod touchを持ち歩くと想定すれば、ケータイと同時に持ち歩いても良いだろう、と思いながら、初期の不具合が改善されたあたりに購入しよう、と自分に言い聞かせている、今日この頃である。
 やはり、これも予想通りではあるけれど、サイフケータイが使えない、ワンセグが見られない、絵文字が使えない、などとの批判が増えているようだ。洋食店に入って、なぜお茶がでないのか、なぜ座敷がないのか、と言っているのと同じくらいの滑稽さが伺える。まあ、好きにしてください。


8月8日
 朝5時頃の、拷問のような強引な起床。2泊分の用意をして6時過ぎに職場に到着。車で幕張へ。今日からは、サマソニモードである。
 8時に現地に到着。車のまま、幕張メッセの会場内に入った。人が沢山行き来するはずの場内に、巨大なトラックや数えきれないほどのワゴンやバンが泊まっている。慣れたスタッフは、他の会場や駐車場へは自転車を使っているから、それも会場内を往来している。一般の人には、見られない光景。僕が携わる大きなステージは、昨年までの会場縦使いから横使いに代わり、そのステージやスクリーンを見渡せる面積が、巨大なものになった。やはり、スタンバイの日の場内は、エアコンが働いておらず、もの凄く暑い。1年で最も汗をかく日でもある。
 イベントの運営や制作に直接関わるスタッフだけでも1500人。大阪との移動、スタッフや出演者が宿泊するためのホテルの手配などのために、専用のツアーデスクもある。海外の出演者のために通訳スタッフも大勢、入国に関わる弁護士もいる。各セクションの代表者数名が持たされる概要書も、小さい文字で書かれているにも関わらず、200ページ以上もある。一スタッフが、全体を把握することなど、到底できるはずもない、とにかく巨大なイベントである。
夕方前にはスタンバイを終えて、制作の打ち合わせやリハーサルが続く。終わったのは、夜11時頃。隣のホテルへ宿泊。その後は、朝の4時過ぎまで、上司との打ち合わせと会合。


8月9日
 サマソニの本番1日目。朝、6時前に起床。引き続き手直しや調整などが続く。昨日までは、ゲートを通過する度に手で持って見せていたスタッフ用のリストバンドパスも、今日は、腕に巻いてロック。普段腕時計も邪魔でしない人間にとっては、2日間、シャワーを浴びる時もしていなければならないバンドは、少々鬱陶しい。
 9時に開場して、楽しそうな意気揚々とした表情をした、大勢の人が、足早に開場に流れ込んだ。そのような積極的に楽しむ姿勢を見ると、我々スタッフとしてのやる気が感化される、というよりかは、それを見ている我々も自然に笑顔になる、そんな心の和みを感じる。
 本番は、夜の9時過ぎまで、断続的に数回続く。シフトを決めて、スタッフを交代させた。若い人達は、方々の開場へ見に回っていたようだけれど、さすがに僕は、その場から離れられないので、バックヤードから出て、担当するステージの周囲で、観覧者を眺めていたくらい。客がどこを見ているか、どのタイミングで笑っているのか、どれくらい離れた客まで、スクリーンを見ているものなのか、それを観察していた。
 今年のサマソニに携わって、初めて知ったパヒューム?という人?人達?のライブに見学に行くように奨められていたけれど、結局行かず。国内外の有名なアーティストも沢山来ていたようだけれど、詳細を知らず、興味もなく。ちょっとレアなスタッフかもしれない。
 2日目用の打ち合わせや準備を終えて、11時過ぎにホテルへ戻った。


8月10日
 サマソニ2日目。ホテルから隣の幕張メッセまで、随分と涼しい風が体にあたった。スタッフTシャツ1枚だけでは、寒いくらいに。むしろ、会場内の方が、昨日までの熱気が残っていて、暖かかった。前日と同じスケジュールで、本番開始。
 若いスタッフと違って、僕は、基本的にステージの裏側で、イスに座っての仕事。気を遣うのは、ステージチェンジの時に流すCMの時である。2日間で24時間以上は、本編とその合間のCMを流し続けるわけだが、サマソニ全体を協賛する会社のCMだから、たとえ数秒でもトラブルによって止めることが許されないからだ。もちろん、本編に関して、スクリーンを見ている人を、どれだけ引き込むことができるかも、大きなテーマではある。そのために、空いた時間に、客席に行って、表情を見ている、というわけ。ステージの向きが変わり、周囲の面積が広がったことで、昨年までよりは随分と沢山の人が集まっていたようだ。
 10時まで、映像を流し続け、運営側のサインを待って、映像を止めた。その後、最後の1人の客が出てから、一斉に撤収作業。現地を出たのは、深夜の12時過ぎ。職場へ戻り、撤収作業が朝の9時過ぎまで続いた。