聴こえるものは、

into-the-sky2007-06-25

 雨の朝。月曜日の割には、静かなようだ。蒸し暑さというよりは、肌寒さを感じる。北東の風が入っているからだろう。この時期、北東の風上の海水温は、まだ、低い。強い日差しを受けても、大気ほどすぐには暖まらない。風向きによって、温度差が大きくなるのは、これから8月にかけての特徴だろう。低く湿った気流は、重たく下に溜まりやすいので、中部山脈を、そのほとんどが超えない。すると、塞き止められて雲が厚くなりやすい。関東地方平野部において、低気圧本体の雨雲が到来するよりも、雨の降り出しが早くなる、メカニズムである。

 結局、土曜日の帰宅は、日曜日の2時過ぎ。予想通りの展開になりました。まあ、夜が開ける前に、ベッドに入れただけで、幸せ、としておきましょう。しかし、そうならなくとも、不幸せにはなりません。自分でしていることなのです。店ではいろいろな話をしました。周囲が煩くて、聞くのも話をするのも大変。いつもの3倍のエネルギーを必要としているみたい。そういう場なので、仕方がない。嫌なら行けなければよいのです。
 このような大勢が集まる会合は、様々を観察できて面白いですね。酔ってくると、自然な振る舞いになって、しかも大人数なので、その点、効率も良い。自分が酔わないのでそれができるのですが、当然、話しかけられることもあって、忙しい。ただ、陽気に楽しく・・・というのは、僕の場合、無理。どっと疲れます。飲酒とか会合とか。フラストレーションを発散する、とか、ワダカマリを減らす、そんな効果がある、とよく言われますが、その言葉には、いつも懐疑的。誰かに話をすることによって、自分自身がすっきりすることもないし、それに増して、聞くことや気が付くこともあって、そうはなりません。たとえば、余暇があって旅行に行ったのに、いろいろな所に足を運び、いろいろなことをして、かえって疲れて帰ってくるみたいな、そんな感じ。多分、プラスになっているのは、お店の売り上げだけでしょう(笑)。

 今朝、出勤途中の京王電鉄線のある駅で、電車の到着を知らせるアナウンスのチャイム(メロディ)が聴こえたのです(いつも聴こえていますが)。下りと上りのホームで、違いを持たせていて、下りが、「ドーシー」と音階を下げていて、上りが、「ラーシー」と上げています(調べたわけではないので、不正確かも)。その音階の違いで、下りと上りを表現しているのでしょう。で、今日は、下りと上りのチャイムが、タイミングよく並んで、正しい2小節で聴こえたのです。確立的には、どの程度でそれが出現するのですかね。一日中、その場にいれば、一回は聴くことができるのでしょうか。何だか、凄く得をした気分(笑)。

 15年前ぐらいからでしょうか(不正確)、JRの駅では、それまでのブザーやベルから、発車音楽に替わりましたね。どうもそれが耳について離れない。聴いても何とも思わないメロディもあって、それはまったく意識せず無関心で済むのですが、いつの間にか、気がつくと頭の中で奏でている、そんなメロディもあるのです。あのメロディは、全部流れないことの方が圧倒的に多いんですよね。だから、途中で止まってしまうこの先は? と、一段と気になるわけです。気になりだすと、もう駄目。そうなると、全部を聴かないと気が済まなくなるのです。
 その駅を利用するときは、わざと電車3本ぐらい待って、多く流れることを願っていたし、3時間ぐらいずっとホームにいたこともあったのです(しみじみ)。スピーカーから近くのベンチを見つけてね、ガンマイクを持って、録音しにいったことも、一度だけありましたね。暇だったのでしょう。まあ、実際に、一曲をフルで聴くと、同じメロディラインの諧調違いで、4小節の2段や3段になっている、というだけで、単純なものなのがほとんど。うーんと思わず唸ったりして・・・。今は、それらを収録したCDもあるのですが、興味のある、聴きたいと思うメロディって、反響音などカクテルノイズや情景音も加味されているので、たとえば、それをヘッドフォンで聴いても、もちろん、雰囲気までは伝わらず。消化不良気味・・・。