登山練習一日

into-the-sky2006-11-17

 くもり時々晴れ。朝は、やや冷え込んだ。どちらかというと寒い。日中も日射が少なく肌寒い。クリスマス前も本番みたいな、そんな天候だ。先週の終わりから、微熱が続いていた。周りに風邪が充満しているのを見ると、ごく弱い風邪なのか。よく解からないけれど。大したことはないようだ。風邪の本番前みたいな、そんな体調だ。今週末は、職場内のある人に不幸が、ある人にお祝い事がある。ご冥福とご多幸を・・・。



 昨日は、高尾山(標高600メートルほど)に登りました。まあ、程度の話は置いておいて、本格的に自分の足で山登りをしたのは、初めて。子供の頃は、家族旅行でどこかに泊まりに行ったついでに、ごく小さな山は登った(というよりかは歩いた)記憶はあるのです。けれど、旅行自体は好きで喜んで一緒に行っても、山登りは半分強制というか、嫌だと思いながら、していたのだからね。自由意志で登りたくて登ったのは完全に初めてなわけです。実は、Jasmine氏が「富士山に登ろう」と、季節に関係なく、何度となく、あまりに簡単におっしゃっているので、ならば、「小さい山からはいかがでしょう」と提案させていただいたわけです。その練習も兼ねての挑戦。
 いや、しかし、予想以上に辛かった。その山、何通りか登山道を選べたのですけれど、上りは、前半にかなり急勾配な部分が長く続くコースでして、これが、心臓破り(大げさ)的な感じ。最初は無駄に飛ばしていたのですが、すぐに“守りモード”に変更。それでも、その急勾配の区間は道が整備されていて歩きやすいので、急な坂をしばらく登るのだということに集中すればよいので、さほど大変ではありませんでした。ちなみに、Jas氏は終始脱落気味(?)。
 スタートして、わずか20分ほどで、最初の“見晴らしの丘”のような場所に出て、首都圏側の市街地を一望できました。どちらかというと視程が良い分類に入る程度の一日でしたけれど、新宿の高層ビル群がうっすらと見ることができました(満足!)。そこで、5分休憩した後に、再び開始。ケーブルカーの駅まで一気に進みました。お土産屋も沢山あったり、食事処や、有料望遠鏡もあったりと、頂上ならでは、を堪能。「時間よりも大分早く着いたな」「やはり、若いせいだろうか」なんて思ったのも、つかの間・・・。実際は、全然頂上なんかじゃなかった。地図をよく見たら、まだ3分の1ぐらいしか進んでいない(あ〜あ)。ショックでしたね。休日の目覚まし時計ぐらい、ですけれども。「「ケーブルカーでも登れる・・」」みたいな言葉だけを、どこかで軽く聞いていたらしく、「・・・登れる」を「・・・山頂まで登れる」に勘違いして解釈していたのですよ。たぶんね(人ごと〜)。
 そのショックを和らげるべく、有料望遠鏡に3回300円を費やし、かなり見入っていました。自宅の周辺は、その周囲から突き出した海抜の高いところなので、家の近くから関東山地が見えるのです。見えるということは、こちらからも見えるだろうというわけで、自宅付近のランドマークを捜して・・・。見えました。自宅からほど近い橋もその柵までぼんやりと見えていて、電話して、誰かに赤いセーターでも着て踊りまくってもらうと、完全に見えるでしょう。今度行ったときは、自宅の近くに住んでいる姉にでも、お願いしておこうと、心にメモしたしだい。しかし、子供の頃、親に頼んでやっと見せてもらった有料望遠鏡が、今は躊躇なく、何回も100円放り込んで見られるなんて、“大人っていいな〜”って感じます。
 さて、また、登山開始です。後半は、道は木の根の上や、それを交わしながら登ることになりますけれど、前半ほど急勾配でもなく、普通に登れました。すでに時間は昼近かったこともあって、朝一番で登った方々が、下山していて、たまに、「こんにちは」と挨拶されます。たぶん、山登りに慣れていらっしゃる人で、下山しているということもあって、挨拶してくるのでしょう。どこかの登山マニュアルにも、「励ましあう意味でも声をかけましょう」みたいなことが書かれているのです。まあ、どうでしょう。普通に誰かと挨拶を交わすのは、嫌な気持ちにはなりませんけれど、来る人来る人に頻繁に挨拶されるのも、極めて個人的には、複雑な心境でしょうか。これが、休日のもう少し遅い時間だと、挨拶の合間に登山するようなことになりはしないだろうかと、広い部屋にあるビデオデッキの時計表示のごとく、思ったり思わなかったり。
つづく・・・