増強に焦らない

into-the-sky2006-06-14

入梅後の最近は、すっかりそれらいい天気が続く東京。西日本は比較的天気も良く気温も高いそうだが、こちらは、教科書的なとも言える梅雨空が広がっている。
乾燥した澄み切った空気に強い日差しに濃い青空、それに照らされた陰影の効いた風景も、面白くて個性的で好きだけれど、梅雨時期の、全体的なマイルドな空気の淡い風景も、いろいろなものが素直に見ることができて、いいなと思う。

 ところで、このブログシステムを運営している会社が、ブログ用のサーバーの増強工事を行った。専門家ではないので詳しくは解らないだが、店に例えると、商品を陳列しておく棚や手に取ることが出来るスペースを増やして買い物客の増加に対応しようというものだと私は勝手に解釈している。同時に商品をストックしておく倉庫のようなスペースも広げたのかも知れない。曖昧だけれど。
 今まではそのスペースが狭くて店に入るための客の列が長くできていて、店員はそれに気が付いていたし、客からクレームが入っていたのだろう。
 このようないわゆるインターネットを取り巻く環境、具体的にはデータを蓄積したり閲覧したりする設備や通信に直接関係する設備は、インフラ的な整備も含めて当面増強が必要になる。と、言う事は、運営方は釈迦に説法・従前承知の上である筈なので、需要に計画や実行が追いついていないのが現状なのは明らかだろう。従って、この現状をある程度踏まえて利用するという利用者側の配慮や我慢も、今はまだ必要ではないかと思える。
 今回の増強に関して、それ自体が終了した後も不具合が頻発しているよう。未熟で過渡期でもあり発展途上の分野が残されているインターネット 環境下では、予定や計画通り事が上手く進まないことも当然だと考えられ、数日間安定性を欠いた状態になるのも十分に想像できることだ。
 現に運営者側は、単に、作業がこの日程に終了するという予定を、そして今後もより良いサービスの提供に努める旨を掲げていただけであって、「すぐに快適になりますよ」とはしていなかった筈である。
 利用者が、サービスと言う“名”の抽象的な行為の形態に拘り、過度な享受を期待することには、私は懐疑的だ。完成間際の建設中のレストランに居座り、早々に旨い食事を店員に要求しているような“無理”を感じる。私だけだろうか。

 運営者のwebサイトに多数の不満や文句を投稿されているのを目にすると、主張するのは個人の自由でありその気持ちも十分に解る。うるさいとも言うなともまったく思わない。まあそう焦って主張しなくてもいいのではないかなと思うぐらいである。

 人生、焦るとろくなことがない。人生そう簡単にしたいようにはならない。瑣末な欲望を緩め深く物事に拘らない方が、全体として、事がスムーズに運ぶと最近思うようになった。(歳のせいか) 自分がこの先に渡って“能くする”ようになりたければ、嘆くよりも“そのようになりたい”と思い続ける、少しでも出来る事から始める、この方が辺に力む必要もないだろうしストレスも少なく済むだろう。それは自己に対してだけでなく、他に対しても同じスタンスでいる方がいい。
 要するに、現状や環境や他人と言った“周囲”に対して、心の余裕を持ちたいなと言うこと。